無垢の木と漆喰の塗り壁が標準仕様
木へのこだわり
伊那谷の気候風土に合った家をつくるには
伊那谷の気候風土に合った家をつくるには、伊那谷で産出する木材を使うのが一番です。
それはこの風土の中で育まれた木だからです。
木は生き物です。
だから伐採され製材されても生きています。
育ったのと同じ環境で使う。
織建はその当たり前のことを大切にしています。
日本は植林に関しては先進国です。その証拠にこの狭い国土にも関わらず、世界の人工林の1割は日本が占めています。
それは長い年月の間、私たちの先祖が一本一本の木を大切に植え育ててきたからに他なりません。
このことに私たちは感謝し、木を使わせていただくという気持ちとともに、また子孫のために木を植える。
これこそが木を大切にしてきた日本人の生き方と言えるでしょう。
伐採は近隣の林野で行っています
例えば伊那市の富県(とみがた)地区には、良質のアカマツ材を産出する林野があります。
樹齢はおよそ70年ほど。
松特有の粘りのある最高の材質です。
織建は地域の協力企業とともに、この林野のアカマツを切り出し、大地の家づくりに生かしています。
長く住みたい家だからこそ、地元産の木材にこだわっています。
木材を知り尽くした職人が加工
伊那谷で採れた赤松やカラ松といった良質な無垢の木は、床材・羽目板として自社工場で乾燥し、加工され、お客様のもとへと運ばれます。
職人の厳しい目で、材の一枚一枚にまで責任を持つのが織建流です。
織建自社工場で生まれる材料
こちらはは伊那市富県で伐採された曲げヤング係数の非常に高いアカマツ材が、自社工場内で乾燥工程を終え、いよいよ床材として加工されていく様子です。
よく使われる木造材の曲げヤング係数
木にはそれぞれ特性があります。それを見極め、適材適所に活用していくのが織建のこだわりです。
この図のように木材を両端の2点で支えると、材の自重でたわみが発生します。
このたわみに耐える木材の強度を示す値を、「曲げヤング係数」といいます。
よく知られている建材用の木材の曲げヤング率は右の表の通りです。
赤松や唐松などが10万kgf/cm2を超えているのに対し、杉などはその8割程度の強度しかありません。
もちろん材を太くしていけばそれだけ強度は増しますが、同時に構造重量が増えてしまいます。
そこでより曲げヤング係数の高い材が有効になってくるというわけです。
例えば垂直方向で加重を支える柱などは曲げヤング係数が低くても問題ありませんが、水平方向に渡される梁などはより曲げヤング係数の高い材を選びます。
適材適所が大切なのです。
木材の種類 | 曲げヤング係数 ( kgf/cm2 ) |
赤松 | 115,000 |
唐松 | 105,000 |
檜 | 90,000 |
杉 | 80,000 |
確かな品質管理で安心の家を
この柱の断面には見事な年輪が現われていますが、従来の柱にありがちな背割り(写真右)が施されていません。
そもそもなぜ背割りといって柱にわざわざ切り込みを入れる必要があったかというと、木は柱になってからも呼吸しているため、年間の気候の変化によっては収縮してしまい、その形状変化による亀裂を未然に防ぐためでした。
しかしこの柱は徹底的な乾燥工程を経て出荷されたものです。
またすべての柱は管理番号が刻印され、コンピューターでデータが管理されています。
そうした安心感にもこだわりがあります。
壁へのこだわり
いつも触れるものだから、壁の素材にもこだわりたい。風合いだけでなく健康や環境に配慮した壁材。織建では西洋漆喰を標準仕様としました
西洋漆喰について
高温多湿の日本では、夏は湿度が高く、冬はとても乾燥します。西洋漆喰は吸放湿性能が大変高いため夏のジメジメした季節には吸湿を、冬の乾燥した時期には放湿をして室内を一年中快適な湿度に保ってくれます。
西洋漆喰は、年月が経過するほど自然の風合いと美しさを演出。アレルギーの原因となるウィルスを抑制する効果もあり、さらに吸着効果によりお部屋のにおいも解消してくれます。また、家具から排出されるホルムアルデヒドの分解効果もあります。
壁へのこだわり
西洋漆喰・シラス壁の大きな魅力のひとつに、左官職人が現場でコテを使って仕上げる風合いと温かさがあります。
スムーズで正確な平面はもちろん、このようにあえてコテのタッチを残したり、模様を描くことでオリジナリティを生み出せます。
また家族の記念に手形を残すなどの遊び心もいいでしょう。
子供が粘土感覚で安心して触れられるのは、化学物質を一切使わない天然素材だからこそです。
西洋漆喰の壁面は、照明の光を吸収し、絶妙な反射で室内が柔らかく映ります。優しいライティング効果を是非お楽しみください。
左官屋さんの手仕事は味がある
織建は壁の材料に長くこだわってきました。
いかに健康で快適に暮らせるか。
その決め手のひとつは壁の材質です。
部屋の調湿効果、そして脱臭機能が、湿潤な日本の気候から家そのものや住む人、家財道具を守ります。
この知恵は今も残る古い土蔵にも見ることができます。
土蔵は何百年という長い時間に耐えるのを前提に作られています。
またアメリカモハベ砂漠のアドビ壁も、材質と効能は異なりますが、やはりその乾いた風土に合った天然の土壁です。
そして土壁の魅力はなんといってもこの手塗りの風合いにあります。
左官屋さんは時には正確に、時にはこのように遊び心のあるコテさばきで壁に温かみのある表情をつけていきます。
現場できちんと手塗りされた土壁には味があります。
また時にはお施主様ご自身がコテを手にされ、自らの家の壁塗りに参加されるというのもまた家への思い入れになるでしょう。
ハイクリンボード
塗り壁、クロスの下地に使う石膏ボードは、どれも同じと思っていませんか?
当社のボードはVOCなどシックハウスに関連する物質を吸着してくれる紫色をしたボードです。
見えなくなる所も見逃せないところです。 >ハイクリンボードの紹介
梁材
構造で大変重要な梁。当社はしっかりと人工乾燥した松を使います。杉に比べ曲げ強度が強いので安心で、強い骨組みをお約束いたします。
屋根材
瓦屋根には三州瓦を採用。耐久性が高く、耐火性に優れています。 三州瓦>>
板金屋根にはガルバリウム鋼板を使用。堅いので耐震性、耐久性に優れています。
イタリアンタイル
安全性、凍害性に優れた、JISよりさらに厳しい世界基準ISO基準をクリアした輸入タイルを玄関タイルに標準仕様とします。ドイツ規格によるすべり抵抗評価を数値で表すことにより安全性の目安がわかりますので他社のタイルと比べてみてください。 イタリアンタイル>>